毎日やんちゃな息子に振り回されているちーちゃん(@chi_chi77777)です!
夫や子どもに「もー、何回言ったらわかるんだー!」と言いたくなる(というか言ってしまう)ことってありませんか?
私は、そりゃもう毎日のように「何回言わすんじゃコラー」連発です。
それ以外にも、なんだかんだとガミガミ、ネチネチ、グダグダと言わなきゃいいのに…なことを言ってしまい、そんなことを言ってしまう自分にもイライラしてしまいます。
どうしてこんなにガミガミ言ってしまうんだろう、どうにかして穏やかな状態を保つことができないのか…と思っていた時、『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』という本に出会いました。
この本ではタイトル通り、人間関係をしなやかに、心穏やかに相手と関わる方法、考え方について選択理論心理学の観点から書かれています。
「そうそう、こんなこと言っちゃう」と思わずうなづいてしまうような実例を交えながら展開されているので、心理学の専門用語など難しい言葉はほとんど登場せずとても読みやすかったです。
これはもっと早く知りたかったぞ!という考え方が盛り沢山な一冊でした。
「変えられるのは自分だけ、人を変えることはできない」ってよく聞くと思いますが、まさにそのことについてわかりやすく丁寧に解説されています。
「変えられるのは己だけ」と頭では分かっていても、つい自分の思い通りにならず相手の言動が気になると口を挟みたくなる。つまり、相手を変えよう、コントロールしようとしてしまっているんですよね。
特に、家族、子どもに対してはそんな場面が多い気がします。
「何回言わすんじゃコラー」ってつまりは「私の言うこと聞けやオラー」ということで、相手に変わって欲しいという思いから、自分が選んで発した言葉に結局は自分がイライラしていたわけです。
じゃあ自分で自分をイライラさせない選択ができればサイコーやん?
そのためには自分自身がどうなれば満たされて、相手とどんな関係を築き上げていきたいのかを明確にする必要がありす。
そして、そのために必要な行動は何なのかその都度冷静に判断し自分で選択していくのです。
なんかめんどくさそうと感じるかもしれません(私は思いました)
でも、この本で紹介されている「ほめてあげれば人は動く……のか?」や「結局、自分が我慢するしかない……のか?」や「怒りの習慣から脱出する方法」などを知ると、実生活で試してみたくなることばかりでした。
私もまだまだ訓練中ですが、ガミガミ言う前に冷静になって考え、少しづつ「言わない」という選択ができるようになってきた様子をご紹介します。
- 子どもにガミガミ言ってしまう自分をなんとかしたいと思っている方
- 家事も育児も「なんで私ばっかり」と思ってしまいがちな方
- 子どもに怒鳴らず、怒らず、穏やかな気持ちで関わりたいけどどうしていいかわからない方
もう薄々気づいてはいたんですよね。
「どうして私の気持ちをわかってくれないの」「何回言えばわかるの、いい加減にして」なんて言葉を相手に投げつけたって何も変わらないということに。
それでも、言わずにはいられないのはそれを「言わない」という選択肢が私の中になかったから。
こんなことを言ったところで何も変わらないのにと心の中ではわかっているのに、それを言えば少しスッキリして自分の欲求が少し満たされたような気になっていました。
でも本当に私が手に入れたいものは、そんなその場限りの爽快感で満たされるようなものではありません。
自分も家族も楽しく幸せに日々を過ごしていきたいわけです。
その日々の中に「言うこと聞いてくれーい!」という言葉も、それをぶつけ合う不穏な空気に包まれる時間もあって欲しくはないのです。
家族みんなが楽しく幸せに日々を過ごしたい。その欲求を満たすために家族に私の欲求を押し付けるような言動は必要なかったということに気づかされました。
そして、自分も家族も楽しく幸せに日々を過ごしたいという欲求を満たすためにどうすればいいのか、自分で自分の行動を選択していかなければなりません。
でも、「言わない選択をする」ということは、結局私が、我慢するってことじゃないの?とまたモヤモヤしてきます。
でもそれは、我慢ではなく忍耐だというのです。
我慢は、自分の欲求充足を怠る行動です。
我慢を続けても、得たいものは得られないでしょう。
我慢を続けても、決して幸せにはなれないでしょう。
一方、忍耐は目標をあきらめない強い心の現れです。
忍耐は、あなたを目標へと近づけます。
忍耐は、品性を生み出し希望を与えるでしょう。
渡辺奈都子『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』
ひ、ひ、ひ、品性だなんてっ…!「何回言わすんじゃコラー」って品性のかけらもないなワタシ…
言わない選択をすることは、「子どもも夫も楽しく暮らせるならこの場は私が我慢すればいいか。」そんな風に自分の気持ちを押し殺して我慢することなのかと思っていました。
でもそれでは子どもや夫の欲求は満たされるかもしれませんが、私自身の欲求が満たされず「何で私ばっかり」となるわけです。
また、“自分の欲求は自分自身でしか満たせない”とも書かれています。
ただただ我慢して言葉を飲み込むのではなく、今、この瞬間に私がその言葉を発することで私の欲求は満たされるのか?
どうすれば、私自身が家族と楽しい時間を過ごし、家族もそうであってほしいと願う私の欲求を満たすことができるのか?
そう考えると、時に「言わない選択」は必要な選択であり、それは我慢ではなく忍耐だということです。
勉強にしてもダイエットにしても、忍耐無くして目標へは近づけませんね…。
人間関係においても同じで、楽して本当に得たいものを手に入れることはできないのですね。
我慢と忍耐の違いを意識するだけでも日々の生活に変化がありました。
例えば、子どもにおもちゃを片付けるように声をかける時。
今までは、
はい、もう寝る時間だから片付けるよ〜
・・・・・・。
はよ片付けって言ってるやろ〜!!!!
と雷を落としていたわけですが、いったん、冷静になって考えます。
「はよ片付けんか〜!」と叫んだ後、私が手に入れられるものとは一体?
何度言っても動かない子どもへいらだち、「もう何回言ったらわかんねん!いつも、いつも%&$#”$…」とさらに畳み掛け、最悪の場合、ぎゃ〜!と泣き叫ぶ子どもの顔…かな。
ここで、本来私が手に入れたいことは、出したものを自分で片付けられる力を子どもが身につけることであり、寝る前には部屋をきれいにするという習慣を身につけてほしいわけです。
そのために、私が怒鳴り散らすことが必要な行動とは言えません。
子どもが自分で片付ける力をつけるために私ができることは何か?と考えて私のとった行動は、一緒に片付けながら子どもに片付けの方法を考えてもらうことでした。
よし、お母ちゃんはこの絵本片付けるで!どこに片付けたらいい?
ここに片付けるんやで〜!
おお〜、いい感じ〜♪パチパチ
お母ちゃんはこのブロック片付けてみるから、息子くんは電車のおもちゃ片付けできる?
どっちが早いか勝負しよ!よ〜い、スタート!!
よっしゃ〜!負けへんで〜
と、まぁ、うまくいくこともあれば
え〜わから〜ん、ぼく、できない〜
と言われて一向に動き出す気配がないこともあります。というか、ほとんどそれ。笑
でもここで、忍耐!!!!
「つべこべ言わんとさっさと片付けろ〜!」と言いたい気持ちをグッと堪えて、私は子どもが自分で片付けられる人になってほしいんだと強く願い、耐える、そして耐える。
こっちのカゴとあっちのカゴ、どっちに電車のおもちゃ入れるんやっけ?
とか、
ほ〜ら、あのカゴがぬいぐるみさんたち帰ってこーいって呼んでるぞ〜い!
と子どもが自分で片付けられたと実感できるように促す声かけをするようになりました。
そうやって私自身が声かけを見直し耐えることを繰り返すうちに、「片付けるよ〜」の声かけをして、少し様子を見て待っていると、子どもが「これはこっちに片付けるんやで〜」と得意げに言いながら一人で片付けられることも多くなってきました。(毎回ではない)
こうして私自身も忍耐の先に理想の未来を手に入れられることがわかると、あらゆる場面で、いったん冷静になって自分の発言を考えられるようになってきました。
夫に対しても同じです。「もー、なんでもっと手伝ってくれないの」なんて思ったり、言葉に出したりしたって結局は変わらないわけです。
もっと素直に「〇〇お願いできる?」とリクエストすればいいんです。
なんでそんなことまで私が言わないといけないの?なんて思い続けて、いつまでもイライラするぐらいなら、家族で楽しく過ごしたいという私の理想を手に入れるための忍耐を積み重ねて、私自身が変わっていきたいと思います。
「今、自分が言おうと(しようと)していることは、目の前の人との関係を近づけるか?遠ざけるか?」と考えるトレーニングをすること
渡辺奈都子『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』
一日で何か変化が起きるわけではありません。
しばらくは忍耐、忍耐、またまた忍耐と、忍耐続きでも、自分の中でその忍耐が当たり前のようになってきた頃には、きっと周りにも変化が起き始めるのではないでしょうか。
そして自分自身の欲求を満たす方法を知ること。その引き出しを増やしていくことが大切だと思います。
私もこの本を読んでしばらくは、意識できていましたが、やはり長年積み上げられた思考グセや、瞬発的に発してしまう言葉を自分でコントロールするのはなかなか簡単なことではありません。
まずい、また元に戻ってきている!と思ったら、この本を手に取り気持ちをリセットさせたいと思います。