先日、市が主催する起業家交流会に参加してきました。オンラインではなくリアルな場です。
ママ向けや女性向けと言った文言はどこにも書かれていない普通の起業家交流会に子連れで参加していいものか。
でも起業に興味が湧いてきた。特に地域に根ざした起業。とにかく話を聞いてみたい。
ただそれだけの思いで、場違いでもそんなの関係ねー!と意気込み参加してきました。
結果、参加してみて、自分自身がこれからやっていきたいことの軸は何なのか、これからの人生で大切にしたい考え方まで学ぶことができました。
交流会と名のつく場所で、交流こそビビってできませんでしたが、思い切って子どもを抱いて参加した価値はありました!(次、参加するときは誰かとお話ししてみよう)
私と同じように、起業に興味があって交流会とか参加してみたいけどどんな場所なんだろう?と思っている方の何か参考になりますように。
交流会って何するの?
今回、私が参加した交流会は、市が主催しているもので、起業に興味がある人や、開業して間もない人を対象に、先輩起業家のお話を聞き、最後には参加者同士で交流して情報交換の場にしようというものでした。
ゆる〜く交流しましょう♪というのがコンセプトの交流会だったので、起業プランも固まっていないような私でも気軽に参加しやすい雰囲気でした。
初めに、市の起業支援サービスの案内などがありました。
じわじわと「地域に根差した起業」というものに興味を持ち始めたばかりの私にとっては、行政サービスとして起業塾のようなものがあるというのは知らないことでした。
そして、今回、交流会が開かれていた場所についての紹介もありました。
その会場は地域の人たちがワークショップを自主開催したり、今回のような交流会を開いたり、様々な用途で利用できる場であることをはじめて知りました。
場所の存在こそ知っていましたが、何が行われている場所なのかよく知らなかったので今後どんなイベントが行われているのか要チェックだなとこれまた新たな情報をゲット。
その次は、自己紹介。
ひえ〜!!!自己紹介とかこの世で一番したくないこと〜!!(それは言い過ぎ)
交流会と名のつく場所で自己紹介しないわけがないのに、自己紹介する心の準備を一切していなかった私。
参加者は全員で20名前後で、すでに自営業、フリーランスでお仕事をされている方、これからお店を持ちたいと思っている方、あとは銀行の方もいらっしゃいました。
そんな中、子どもを抱えて参加している、私。
やはり場違いだったか…。なんて思いましたが、「なんでもネタにしてやらぁ。」と開き直って自己紹介しました。
- 今、育休中で働き方を見直したいと考える中で、起業という選択肢も視野に入れていること。
- ぼんやり子育て支援につながる活動がしたいと思っていること。
この2点はなんとか言えました!
よく頑張ったっ!拍手っっっ!!(自分で自分を褒めるスタイル)
その後、交流会のメインである、先輩起業家さんのお話がありました。
お話の後、質疑応答、参加者全員で記念撮影後に参加者同士の交流、自由解散という流れでした。
私にとっては、先輩起業家さんがどんな想いで起業して自分でビジネスをしているのか、起業家さんの脳みそを覗きたいというのが一番の参加目的でした。
そのため、子どもを抱っこしながら、泣かないように揺れながら、後ろの席でめちゃめちゃメモを取りまくっていましたがw、他の方は、え?メモとか取っちゃあかんの?というぐらいふんふんと静かに話を聞いているという印象でした。
そして、写真撮影後、「では、後はご自由に〜」と声がかかった瞬間、名刺交換合戦でした。
そうね、みんなそっちがメインだったのね。納得。
私はと言うと、もちろん名刺なんて持っていませんし、それぞれペアになって交流しているところに割って入るほどのコミュ力もございませんのでいそいそと退散いたしました…。次は、頑張ってみよう。
でも、交流会を開催している市の担当の方には、「子連れ参加を受け入れてくださってありがとうございます!!」とお礼を言ってお名刺頂戴いたしました。今回はこれで満足。
参加して学び、考えたこと
今回、お話しされていた先輩起業家さんは、「食育」をベースにご自身の工房でベーグルの販売や米粉の販売、ランチ営業、料理教室などをされている三児(しかも下のお子さんたちは双子!)のお子さんを育てるママさんでした。
元々は、料理研究家として料理ブログで発信をスタートし、執筆依頼やTV出演も経験され、Twitterから話題になってレシピ本も出版されています。そしてベーグルのネット販売などWeb上の活動から、実際に対面の料理教室をされて今現在、工房を開業され商品販売やランチ営業などをされているということでした。
ゆるやかにどんどんサービス提供の場が変化していてすごいなというのがお話を聞いてまず感じたことでした。
それでもひとつ軸として変わらないことが「食育」「食」
そこに関しては、ご自身も小さな頃から自然と料理をするのが当たり前の環境で育ったので好きでいつも頭にあることだったとおっしゃっていました。
また、現在提供されている商品やサービスについてもとても丁寧に説明されていました。
とにかくこだわり抜いておられること、商品そのものに自信を持って提供されていることがすごく伝わってきました。
あまり例えが良くないかもしれないですが、推しのことを全力で話すキラキラした目に圧倒されることってありませんか?
まさにそんな感じでした。商品、サービスについて、つまり「食」への情熱が溢れていました。
私にはそんなに熱く語れることはあるだろうかと少し考えてしまいましたが、ここ最近続けてきた自分のブログ、Twitter、noteでの発信を振り返ってみて気づいたことがありました。
「話を聞くこと」が好きだし、「話を聞くこと」なら私にもできるんじゃないか。
そんなことをずーっと言っています。
「話を聞くこと」を軸に、私が今、特に力になりたいと思っているのは、私と同じように子育てに奮闘しているお母さんたちです。
毎日、子どものため、家族のためにと奮闘しているお母さんたちが抱えるモヤモヤを吐き出して、家族のことばかりでなく自分自身にも目を向けるようになるきっかけ作りや何かサポートをしていきたいと思っています。
育休期間を利用してコーチングを学び始めました。
これも、最初は子どもの自立を促す関わり方を知りたいという想いからいろいろと調べていくうちに、「相手の話をまずはじっくり聞くこと」、「承認すること」を軸にしたコーチングというコミュニケーションスキルがあることを知ったのがきっかけでした。
やはり「話を聞く」ということへの興味関心が高いようです。
私は「話を聞くこと」について先輩起業家さんのように目をキラキラ輝かせて語れるのかどうかわかりませんが、人生で大事にしていきたい軸であることに間違いはないと感じています。
仕事をしていく中で大事にしていることは「人とのご縁」、「人の言葉を聞くこと」だとおっしゃっていたのが印象的でした。
個人事業主として仕事をしているとどうしても孤独を感じることがあるけれど、いろいろな場所に顔を出して人との出会いを大切にすることでご縁がつながって助けてもらってここまでやってこられたとお話されていました。
そして、仕事で行き詰まったり、思い悩んだ時に、自分をよく知る身近な人からの言葉を聞くことを大切にしてきたとのことでした。
ここで言う、人の言葉を聞くということは、人の言いなりになるということではなく、人の意見を知るということです。
そして、人からもらった言葉に対して自分自身のジャッジは必要ないし、そこに合わせる必要もない。
ただ、そういう意見もあるという自分に向けられたリアルな声を受け止めてその言葉をもとに自分で考え、選択して決断していくとおっしゃっていたのは、今後、私も大切にしていきたいと思う考え方でした。
そして、先にも書きましたがゆるやかに事業内容が変化しながらも軸がブレていないのは、その時々で人の言葉を素直に受け止め、自分自身で決断し行動されてきたからなんだろうなと感じました。
今まで私は悩み事があったら本を読んで、本の中からヒントを得て考えを固めていくことが多かったように思います。
もちろんこれも問題解決の一つの手段として最適ですが、やはりリアルな生の声、しかも自分一人に向けられた言葉を知るということも貴重な体験です。
人の意見に触れると惑わされて余計に悩んでしまうと思っていましたが、それは、そこに私自身が無意識にジャッジをしてしまっていたからかもしれません。
そういう考え方もある、人から私はこんな風に見えているという事実をそのまま受け止める。
答えを出すのは自分自身なのだから、自分はその意見に対してどう感じ、どう考えるのか、そこにすでに答えが転がっているような気もします。
そして、そんな貴重でリアルな生の声を集めるためにも、人とのご縁、繋がりを大事にしていきたいと改めて感じました。
これは、仕事だけにかかわらず、人生の様々な場面で大切にしていきたいです。
これから起業家交流会に参加しようと思っている方へ
いや、そんなの当たり前だろって感じかもしれませんが(笑)
交流会ですから、そりゃもう当然のように自己紹介しなくちゃいけません。
心の準備をしなくても自己紹介できちゃう人は問題ありませんが、簡潔に自分の状況を伝えられるように整理しておくことをおすすめします。
名刺も交流することや横のつながりを広げるために参加するなら準備した方が良いかと思います。
でも、私のように先輩起業家さんの話を聞いてみたい!と思い立ったら、名刺の準備ができていなくても参加しちゃってもいいんじゃないかと!(交流会のコンセプトにもよるかな)
やはり始めて参加する場がどんなところなのか、私のような起業にちょっと興味湧いてきてるんですが…みたいなまだまだノープランな人間が参加していいものなのか、しかも、子連れで…!と不安要素が盛りだくさんでした。
でも、この不安は行ってみないことには解消されないので、ひとまず主催している市の担当部署に電話で聞いてみました。
起業についてのプランは特に固まってないんですが参加しても大丈夫ですか?
もちろん大丈夫ですよ!みなさんそういうところからスタートされてどんな風に事業をおこしていったのかというお話が聞けますのでぜひお越しください!
あの…、子連れなんですけど大丈夫ですか…?
あの…なんと言いますか…断る理由がありません!ぜひお子様も一緒にお越しください!
こう言ってもらえたので、よし、行ってみるか!と思うことができました。
そもそも電話するのにも尻込みしていた私でしたが、電話してものの数分(いや、数十秒か)で、2、3日悩んでいた不安が解消されました。
電話ぐらいさっさとかけちゃいな。
とにかくなんかおもしろそう〜、なんか気なるな〜と思ったものにはちょっと顔を出してみる。
ちょっと勇気がいる決断かもしれないけど、そんな小さな決断を繰り返していくことで、自分が今まで知らなかった情報をゲットできたり、自分にはなかった考え方を学ぶことができたり、やって損するなんてことはひとつもないと思います。
今回、行くか行かないかでかなり迷って、実は来月開催の予定ももう発表されていたので、じっくり考えてから来月参加しようなんて思っていました。
でも、きっと先延ばしにしてもあまりいいことはない。どうせまた、来月の開催日が近づいてきたらぐだぐだと悩むだけ。
それにもしかしたら来月は体調不良で行けないとか、何かの事情で開催延期…なんてことも考えられます。
思い立ったが吉日!できるかどうかわからない不安を抱え続けるぐらいなら、少し試してみて次の策を考える時間にあてた方がいい!
そんな気づきを得られた嬉しさはnoteにまとめました↓