専業主婦からフルタイム正社員生保レディになった話

「子どもが幼稚園に通いはじめたらパートでも始めよう」

妊娠がわかって仕事を辞めていた私は産後そんな風に考えていました。

でも、子どもが1歳半を過ぎた頃から、私の気持ちが少しずつ変わりはじめました。

朝から晩まで言葉の通じない子どもと二人きりで過ごす毎日。

「子どもが幼稚園に入ったら…」ってそれまで私はこんな毎日を繰り返さないといけないの?

そもそも幼稚園に行っている間にできる仕事ってそんな簡単に見つかるの?

このまま無職の期間が長引いたら資格も何もない私を雇ってくれる場所なんてあるの?

そんな焦りを感じはじめた私は、子どもが2歳になった時に、正社員として全く未経験の生命保険営業、いわゆる生保レディとして働きはじめました。

働き始めるにあたって、まだ小さい子供を預けて働くことへの抵抗感や、家事や子育てとの両立ができるのか不安に思うことも多々ありました。

今回は、私が働き始めようと思った理由と専業主婦からフルタイム正社員生保レディになった経緯についてまとめました。

この記事はこんな人におすすめ
  • 子育てをしながら仕事を始めたいけど一歩踏み出せずに悩んでいる人
  • 子育て中、家庭保育や専業主婦でいることが辛いと感じるようになってきた人
  • いつから社会復帰しようか頭を悩ませている子育て中の人

働きたくなった理由

社会復帰するのは子どもが幼稚園に通い始めてからと考えていた私が、それを待たずに仕事を始めようと思った理由は大きく二つあります。

  • 家庭保育に限界を感じ始めた
  • 私の存在価値について考え始めた

家庭保育に限界を感じ始めた

子どもが生まれて約2年、ほぼ毎日子どもとずっと一緒にいました。かわいい、かわいい子どもと過ごす時間が幸せでないはずがありません。

でもやっぱりそれだけではないんですよね。

初めての子育てで、分からないこと、正解のないことにずっと向き合っていて、この先ずっとこんな日が続くと思うと楽しみなはずの子供の成長がどんどん不安に変わり、母親としてやっていく自信も無くなってきていました。

それに加えて、公園や児童センターに遊びにいくと、今まで他の子に興味を示さなかった我が子が、羨ましそうに他の子ども達が遊んでいるのを眺めていたり、仲間に入ろうとしたりすることが増えてきました。

「3歳児神話」なんて言葉がありますが、私自身が年中さんから幼稚園に通い始め、それまで母と一緒に過ごしていたこともあり、私も自然と3歳までは私と一緒に過ごすものと思っていて、まだ2歳にもなっていない子どもを預けて働くなんて子どもに寂しい思いをさせるだけじゃないかと考えていました。

でも、私が不安を感じているような状態で子どもと一緒に過ごしていたらそれはきっと子どもにも伝わってしまうし、外の世界に息子自身が興味を示しているのならば、私が無理して息子と一緒にいる必要もないのではないかと思い始めました。

私の存在価値とは…?

結婚をして妻になり、子どもが生まれて母になり、私の役割が与えられたような気がして素直に幸せな気持ちで過ごしていました。もちろんこれからも、その気持ちは変わらないとは思うのですが、それだけでいいのか?と思うようになったのです。

今は家事と子育てに追われながらも充実した毎日ですが、子どもが成人した時、いや、もっと前の段階で、子どもが私の手の離れたところで自分の世界を作り始めた時に、私には一体何が残っているんだろうか。

履歴書に書けるような資格も経験もない私は、子育てに専念している時間が長くなればなるほど、社会復帰は難しくなるばかりなのではと、根拠のない不安と焦りを感じるようになりました。

今となっては、子育てそのものに大きな社会的意味があることを感じていますが、当時はとにかく社会の役に立つ仕事がしたい、子育てだけに専念している場合じゃないと思っていました。

仕事を見つけるが先か、保育園を決めるが先か問題

働き始めようと思い、まずは市役所に保育園のことについて話を聞きに行きました。

それが11月だったので、今すぐ就職先が決まれば途中入園になりますが、現状どこも空きはないとのこと。

来年の4月入園の申し込みをしなければなりません。

しかし、来年4月入園の申し込みはすでに締め切りが終わっていて、二次選考の願書提出にギリギリ間に合うというような時期でした。

「求職中で二次選考を出しても入園できる可能性はほとんど無いですね」と市役所の方に言われました。

ちーちゃん
ちーちゃん

仕事をしていなければ保育園は入れない。

保育園が決まっていないと仕事は決まらない。

どうしろっていうの…。

無計画に思いつきで働き始められるほど、世の中、子育てしながら働くということは簡単なことではないのかと痛感しました。

なぜ、生命保険営業の仕事なのか

「働く」と言っても、パート、派遣社員、正社員フルタイム、時短勤務…などなど選択肢はたくさんあるかと思います。そんな中、私は、フルタイム正社員かつ未経験の保険営業という仕事を選びました。

その理由は、「タイミングよく声をかけてもらったから」なんと他人軸な理由…。

いつものように公園で息子と遊んでいた時に、生命保険営業の方に勧誘されたのです。

それがちょうど保育園のことを市役所に聞きに行った次の日でした。

これまでも何度かこの手の勧誘を受けたことはありましたが、働くことと子供を預けることが無理ゲーでしかないと絶望していた私にはこれ以上ないグッドタイミングでした。

ちーちゃん
ちーちゃん

雇ってもらえるならパートでも正社員でもなんでもいい!

当時は、とにかく働きたい気持ちが強すぎました

仕事内容に関しては、前職が接客業をしていたこともあり、人と接する仕事がしたいという思いはありました。

ただ、悩んだのは「営業」という職種。お客さんとお話しするのは好きだけど、保険商品を勧められるほどのトークスキルも保険やお金についての知識も全くない。ノルマもあるだろうし、子育てもしながらってハードな仕事なんじゃないの…。

でも、知識についてはきっちり研修が受けられて、正しい情報と選択肢をお客様に伝えて選んでもらうだけだからトークスキルは必要ないとのこと。子育て中の人もたくさん働いているので、お互いにピンチの時は助け合いながら仕事をしていますよとのことでした。

ちーちゃん
ちーちゃん

私が不安に感じたことは、きっと入社前に誰もが思うことなので、それこそ素晴らしいトークスキルで見事に丸め込まれました(口が悪い)

とはいえ、何事もやってみないと分からないし、とにかく子育て中の人間に理解のある職場ならばなんとかやっていけるんじゃないか。この仕事が決まれば、保育園も決まるかもしれない。

そんな気持ちで、思い切って生命保険業界に飛び込むことを決意しました。

その後、ダメもとで二次選考に申し込むために見学に行った保育園で、仕事が決まりかけているが子供の預け先がないという話をしたら、たまたま来月引っ越す園児がいるので一人受け入れられるとのことで、その場で市役所と連携していただき無事、子どもの保育園も決まりました。

まとめ

子どもと二人きりで過ごすことに限界を感じ、勢いで正社員としてフルタイムで働きはじめた私ですが、子どもと離れる時間ができたからこそ、子どもと過ごす時間をより濃密で充実したものにしたいと強く思うようになりました。

そして、妻になっても、母になっても、「私」という一人の人間として社会に出て人の役に立つことがしたい、この気持ちもより一層強くなりました。

ただ、未経験の営業という仕事にプレッシャーやストレスを感じることも多く、知らない間にそのストレスが子どもに向けられていることに育休に入り、仕事をしない日々になって初めて気づきました。

専業主婦からいきなり正社員、フルタイム、未経験の仕事、さらにはワンオペ育児と、冷静に考えるとかなりのハードコースに思い切って飛び込んだからこそ、自分自身が本当に大切にしたいことや、その中でも挑戦してみたいと思えることに気づくことができたと思っています。

今思えば、もうちょっとじっくり仕事選びをすれば良かったと思うこともあります。

でも、結局は、やってみないとわからない

回り道になるかもしれませんが、その道に進んだからこそ見える景色や出会える人が必ずいるはずです。

この道は険しすぎた…と思えば、引き返してまた別の道を探ればいい!

どんなことでも「できそうかも」「なんか面白そう」と思えたなら、新しい世界が広がるチャンスと捉えて飛び込んでみてもいいかもしれません。

日々子どもたちが失敗を繰り返しながら成長していくように、お母ちゃんも失敗しながら一緒に成長していけばいいのではないでしょうか。

ちーちゃん
ちーちゃん

小さな、小さな一歩でも踏み出してみると、思いがけない出会いやきっかけに背中を押してもらえるかもしれませんよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です